Blackberry〜黒い果実〜
茶色いふんわりと巻いた髪と背格好、似ていたのはそれだけだった。


顔を見てみれば、似ても似つかない他人。


静かに肩を落とす。


いつもこの繰り返しだ。
似ている子を見つけては、勝手に期待して。


勝手に裏切られるんだ。


通りすぎていく女の子達を見送りながら、自分に言い聞かせる。


“いい加減忘れろよ”


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