Blackberry〜黒い果実〜
「そうだね……、確かに少し眠いよ。仕事までどこかで仮眠できればいいんだけどね」


目頭を押さえながら話す竜司はホントに眠そう。


「仮眠?」


「ああ、ウチの店は開店遅いから、それまで仮眠でも取れたらなって」


ホントにただ心配だった。
自分の睡眠時間よりも、私との時間を優先しちゃうような竜司が。


持っていたフォークを静かに置いて、自信なさ気に呟く。

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