Blackberry〜黒い果実〜
「……わ、私の部屋で良ければ」


「えっ?」


驚く竜司が顔をあげた。


「ここから近いし、竜司がよければだけど……」


竜司がいきなり手を掴んできて、ビックリするような声で話す。


「マジ助かる!」


その顔がさっきの無理をした笑顔じゃなくて、こんな私でも役に立つことが出来たのが嬉しかった。


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