Blackberry〜黒い果実〜
驚く私に竜司が付け加える。


「このツナギのまま寝るわけにはいかないでしょ?」


確かに、竜司のツナギは所々油汚れが着いていて、そのまま寝られるのには抵抗があった。


「うん。……でも、タオルは用意できるけど、着替えはないよ?」


悪戯っ子のような表情で私を見つめる竜司。


「パンツ一丁じゃあ、……一葉怒る?」


狡いよ。
そんな顔で見つめられたら、イヤなんて言えるわけない。

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