Blackberry〜黒い果実〜
約束の20分前には、すっかりと支度を終わらせて愁ちゃんが来るのを待っていた。


ベッドに座って、時計を見つめながら車の音に気を配る。


5分前には、落ち着かなくてなんとなく立ち上がり、部屋を歩き回る。


いつもなら、時間前には迎えに来るのに……。


たまには遅れてもいいけど。
連絡くらいは欲しいな。


なんて考えているうちに時計の針が11時を回った。



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