Blackberry〜黒い果実〜
よくよく見てみれば、確かにどこと無く見たことのある顔。
それもそのはずだ、何度か双葉の家で顔を合わせているのだから。


なら、すべてが合点がいく。


“ごめんなさい、高瀬先輩”


あの夜の、あの言葉も聞き間違えじゃなかったんだ。


納得がいった次の瞬間に、自分の犯した過ちに気付いてしまった。


それはまるで全身の血液が足元から一気に抜け落ちるような後悔。

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