Blackberry〜黒い果実〜
壁に掛けてある時計を確認して、デスクの上にある書類をまとめ席を立つ。
ヨシッ。
約束には間に合いそうだな。
歩き出す前に携帯を取り出し、彼女からのメールを見ながらそう思った。
タイムカードを差し込み、一日の業務が終了。
……のはずだったのに。
「高瀬! 電話だ」
課長の声が聞こえたのは、まさしく事務所を出ようとしているときだった。
振り返る俺に、さらに残酷な現実が待っている。
ヨシッ。
約束には間に合いそうだな。
歩き出す前に携帯を取り出し、彼女からのメールを見ながらそう思った。
タイムカードを差し込み、一日の業務が終了。
……のはずだったのに。
「高瀬! 電話だ」
課長の声が聞こえたのは、まさしく事務所を出ようとしているときだった。
振り返る俺に、さらに残酷な現実が待っている。