Blackberry〜黒い果実〜
「社長! 社長!」
話し掛けながら肩を掴み結構な勢いで揺すったのに、社長はうなだれた恰好のまま微動だにしない。
乱暴にタクシーのドアが開き、運転手と目があった。
早くしろよと言わんばかりのその視線に、笑顔を作って軽く会釈する。
まあ、もちろん、ドアの開き方も運転手の表情もいつもと何ら変わることはなかったのだけど。
そう感じてしまったのは、酔っ払っているせいかもしれない。
社長を揺すりながら、こっそりと耳打ちした。
「社長……、次、行きますよ」
話し掛けながら肩を掴み結構な勢いで揺すったのに、社長はうなだれた恰好のまま微動だにしない。
乱暴にタクシーのドアが開き、運転手と目があった。
早くしろよと言わんばかりのその視線に、笑顔を作って軽く会釈する。
まあ、もちろん、ドアの開き方も運転手の表情もいつもと何ら変わることはなかったのだけど。
そう感じてしまったのは、酔っ払っているせいかもしれない。
社長を揺すりながら、こっそりと耳打ちした。
「社長……、次、行きますよ」