Blackberry〜黒い果実〜
スウッと心にまで入り込むような声音。
それを紡ぎ出す、桜色の薄い唇がどこかすぐに散ってしまいそうな感じだ。


幸が薄そうな女。


それが第一印象。
彼女が片手に持っているコップを俺の視界に入るように持ち上げる。


だが、視線はコップには行かずに屈んだ彼女の胸元、Vネックのセーターの隙間。
控えめな色の下着と、同じく控えめに盛り上がる柔らかそうな胸に捕われる。


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