Blackberry〜黒い果実〜
彼女は拒まなかった。


組み敷かれた状態で、俺を見上げる瞳がそう言っている。
もっとも、勝手に俺がそう解釈しているだけだが。


奥に当たるたびに細められる瞳は、やはり拒んでいる様子には見えない。


ただ、声をあげるのを我慢しているのか、キュッと結んだ薄い唇がどこか後ろ向きな印象を受ける。


その気持ちがなんなのか。
それを考える間もなく、意識は今へと飛んだ。

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