Blackberry〜黒い果実〜
「そうだよ、お姉ちゃんだって彼氏の一人や二人いるんだから」


お母さんに続いて、双葉が私を庇う。
その言葉に、お父さんが私に目を向ける。


「ね、お姉ちゃん」


念を押す双葉。


「……そうか。だからと言って、夜遊びは感心しないな。もう少し節度のある行動を……」


もう、その後は耳から頭には伝わってこなかった。


いつもそうだ。
私だけ。


双葉なんて、よく朝帰りしてるのに……。

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