Blackberry〜黒い果実〜
そんなことを考えている時だった。
忍ぶように階段を昇る足音が聞こえる。


チラリと時計を見ると、すでに零時近く。


またか……。
最近、お姉ちゃんの帰りが遅い日が目に見えて増えてきた。
この前お父さんに怒られたばかりなのに。


イラッ、とするのと同時にあたしは立ち上がり部屋を出る。
暗がりにはいきなり開いたドアにビックリするお姉ちゃんがいた。


手探りで照明のスイッチを点ける。

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