「俺、好き通り越して愛してるかも。」






拓斗が作っているのは、

あたしの大好物なハンバーグだった。



「おいしそう」


「だろ?」



少し嬉しそうに頬を緩めていた。


それを見て、あたしの顔が熱くなる。



「食器、あっちもって行って」


「あ、うんっ…」



言われた通りにしていると、

料理を終えた拓斗が、

頭を優しく撫でてくれた。


「いーこ」


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