世界が虹色に輝く日
教室にはもうたくさん人が来ていた。私たちはいつもちょっと遅め。だから遅刻なんかもたびたびあるんだよね。
「おはよ、葵衣。朝から彼氏と登校ですか。ラブラブでなにより‥‥「大輝は彼氏じゃなーい!」
私は朝からからかってくる私の親友、未央(みお)の会話を遮った。
「毎朝同じこと言われて疲れてこない?大輝は彼氏ではありませんー。」
「じゃあ、もう籍いれてるとか?」
「結婚もしてないし。大輝はただの幼なじみですか『キーン コーン カーン コーン』
チャイムがなり、私たちは手をふると席へ戻った。