キミと私の初恋談。



ある日、めずらしく廊下で上倉くんに会った。

わゎ、上倉くんだ…!久しぶりだなっ…


だけど


一瞬目が合って、

あっ、と思ったけど…



上倉くんはすぐに目をそらした。




そりゃそうだよね!

しばらく喋ってなかったんやし!

喋ることないし!

わざわざ挨拶とかするのも変だし!

………


必死に自分に言い聞かせた。


でも、

私はすぐにお手洗いに行って、

一人で静かに泣いた。


私はそのとき気づいた。




あぁ、私は上倉くんが好きなんだ


って。





初恋でした。






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