夏の太陽［短編］

アツい夏、始まる

ミーン ミーン
セミがわずらわしく感じる季節がやってきた…

初夏


僕は中学校から続けてきたサッカー部を辞めるか悩んでいた…

理由は単純だった…

３年生が引退して、サッカー部のキャプテンを任された僕だったが、誰ひとり真面目にやる奴なんていなかったからだ…

そんなことで、大好きなサッカーを嫌いになるくらいなら、いっそ好きなうちに辞めてしまった方がマシだと思っていた…



僕の名前は『藤堂 太一』
サッカー以外のスポーツは全然ダメ。おまけに成績もいつもビリ争いをしている。

大統高校高等学校
２年Ｃ組
それが僕のクラス。
全員男子で、どこにでもあるような普通のクラス…

そんなクラスに転校生がやってきた…



僕たちの夏は１人の転校生から始まった…

それは一生忘れることのできない、夏となった…