夏の太陽[短編]
昼休み
「いや~汚いなぁ、この部室。俺が掃除してやんないとな。」
っと高石は一人で部室の掃除をしている。

「なにやってんの?」
っとやって来たのは、教育実習生の上垣先生だった。

「あっ、上垣先生。」
っと驚いた高石だったが話を続けた。
「掃除ですよ、掃除。」
「昼休みに掃除なんて偉いね。でもサッカー部、潰れちゃうんでしょ?」
っと聞く上垣先生。

「潰さませんよサッカー部。やる気さえあれば何とかなるんです。でも、こんな部室じゃ誰もやる気出さないだろうから、こうして俺が掃除してるんです。」

「そうなんだ。じゃ~先生も手伝っちゃおうかな。」

「いや、いいですよ先生はやんなくて。」

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