一途な執事はいかがですか?
「今日の午後6時から、あなたの新しい執事がきますから、よろしくお願いしますね。」

私の小さい頃からお世話をしてくれているお爺さん執事、じいやが言った。


「え??本当??もう、待ちくたびれたわ…え、えっと…い、今までありがとね…、私の……………執事をしてくれて。」


「………!!!お嬢様は成長なさいました!!!私は……幸せ者です………ぐすっ」



「ちょっと、泣かないでよ。恥ずかしいでしょ」



「すみません、お嬢様……。しかし………ぐすっ」



「しょうがないわね~」



ハンカチを渡すと、じいやはまた小さな声で「お嬢様は成長なさった…」と言いながら泣きだしてしまった。


私は背中をじいやの背中をさすりながら、ふと自分の頬に水がつたるのを感じた。
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