新学期はキミを
声のする方を向くと、7組の湊と共に岩瀬がやってきた。
「 わりぃ、すっかり忘れて部活来てたわ!」
「 ううん、ありがとうね!」
教科書を手渡した。
湊の方へ視線を向けると、岩瀬も気が付き振り返りながら湊を紹介しようとした。
だが、湊は無愛想に視線を合わせなかった。
(なんか、みんなが言うより感じ悪い。)
雪は岩瀬にまたお礼を言うと、足早にその場を立ち去り、
そして、バイト先に向かった。