新学期はキミを
「 お前、どこでバイトしてんの?」
「 駅前のファミレスだよ!」
「 へ〜〜、真、今度一緒いこーぜ!」
「 お前は、ちゃんと財布持ってこいよ。」
「 そこは雪ちゃんの奢りだから!」
「 岩瀬の分は知らないよ〜」
「 お前が赤点じゃなかったら、そこはマジで俺のおかげだぞ?」
「 秋斗、あきらめろって〜!
部活いこーぜ!
じゃあな、白坂!」
「 うん♪ ばいばーい、」
雪は手を振り、笹本は、ぶつくさ言う秋斗の肩に腕を廻しながら教室を出て行く。
去り際に秋斗も声をかけてきた。
「 じゃーな、ユキー!」
秋斗が名前で呼んでくれたのが嬉しくて、雪も笑顔を返した。