新学期はキミを
「 あーーー!!もう! 彼女いるなら貼り紙貼っといてよ!!!!!」
「 そ…そんな人居ないでしょうよ!笑」
「 雪ちゃんも咲ちゃんも、声のトーン落としてね…笑」
場所を移動し、いつもの駅近くにある雪のバイト先に来ている。
洸のバイトの終わり時間まで店内で過ごす、今日はお客側だ。
《 ズズズ・・・‼︎ 》
「 水城さんって、やっぱりカッコいいね。さすが、うちの高校のアイドルの兄って感じ。」
「 水城さん、N大の学生なんだよ!」
「 うっそ!!頭もいいんだ!
もう、湊くんなんて止めて、兄に乗り換えなよ!!!」
「 乗り換えって…笑」
( 私だって、はじめは水城さんが好きだった…。
たぶん、あれはちゃんと好きだった。)