あなたと恋の始め方①
仕事が終わったのはそれから20分くらいしてからだった。30分かそれ以上は掛かると思っていたけど、折戸さんを待たせたくないという気持ちが勝り、思ったよりも早く終わらせることが出来た。資料を保存して、パソコンを落すと、肩が緩んだ気がした。仕事がキリのいいところまで終わったので満足でもあった。
『今、仕事が終わりました。どこに行ったらいいですか?』
『買い物は終わって、駅前のカフェにいるよ』
『今から行きます』
『待っている』
折戸さんのメールを確認してから、私はバッグに携帯を入れようとして手が止まる。小林さんに折戸さんと一緒に食事に行くことを言ってから、折戸さんに会おうと思う。言う必要はないのは分かるけど『黙っていくのは嫌』それが私の出した結論だった。
メールにしようかと思ったけど、私は画面を撫で、小林さんに電話をする。仕事中で忙しいかもしれないと思ったけど、メールだったら、自分の気持ちをきちんと言葉にする自信がなかったからかもしれない。
ドキドキしながら電話を耳元に当てると何回かの呼び出し音の後、優しい声が私の耳を震わせた。
「美羽ちゃん」
聞こえてきたのは好きな人の声で、私の心臓が簡単に飛び跳ねるのを感じる。好きだという気持ちが溢れそうになるのを止めるのが難しかしく、自分の名前を呼ばれただけなのに、急に緊張が高まり、ただ、折戸さんと一緒に食事に行くと言うだけなのに、言葉が中々出て来なかった
「あの、小林さん」
「ん?」
やっとの思い言葉を口にすると、小林さんは優しく頷いてくれ、私が言葉を出すのを待ってくれていた。
『今、仕事が終わりました。どこに行ったらいいですか?』
『買い物は終わって、駅前のカフェにいるよ』
『今から行きます』
『待っている』
折戸さんのメールを確認してから、私はバッグに携帯を入れようとして手が止まる。小林さんに折戸さんと一緒に食事に行くことを言ってから、折戸さんに会おうと思う。言う必要はないのは分かるけど『黙っていくのは嫌』それが私の出した結論だった。
メールにしようかと思ったけど、私は画面を撫で、小林さんに電話をする。仕事中で忙しいかもしれないと思ったけど、メールだったら、自分の気持ちをきちんと言葉にする自信がなかったからかもしれない。
ドキドキしながら電話を耳元に当てると何回かの呼び出し音の後、優しい声が私の耳を震わせた。
「美羽ちゃん」
聞こえてきたのは好きな人の声で、私の心臓が簡単に飛び跳ねるのを感じる。好きだという気持ちが溢れそうになるのを止めるのが難しかしく、自分の名前を呼ばれただけなのに、急に緊張が高まり、ただ、折戸さんと一緒に食事に行くと言うだけなのに、言葉が中々出て来なかった
「あの、小林さん」
「ん?」
やっとの思い言葉を口にすると、小林さんは優しく頷いてくれ、私が言葉を出すのを待ってくれていた。