あなたと恋の始め方①
折戸さんのメールを見ながら私は驚いた。このメールの着信時間からすると、私が小林さんとコンビニに向かっている頃だと思う。まだ付き合ってもないはずの時間に見計らったかのように私と小林さんとの恋愛の成就を予測するようなメールを送って来る。
もしも、小林さんが何も言ってくれなかったら始まらなかった恋なのに、なんで折戸さんに予測が出来たのだろうか?そんな疑問は残るけど、折戸さんのことだから、私の気持ちも小林さんの気持ちも分かっていての行動と言動。そして、このメールなのだろう。
本当なら小林さんと付き合いだしたことを私の方から折戸さんに言わないといけないと思っていた。折戸さんが私のことを真剣に思ってくれていたのも分かっていた。だから、その思いには真剣に応えるべきだと思っていた。
でも、どうやって伝えたらいいのかとも思っていて…。
でも、何も言わなくても折戸さんにはわかっていたのだと思う。私が小林さんと付き合いだしたことも、私がメールで付き合い出したことを言いにくいと思っていることも。
『今日はご馳走様でした。楽しかったです。小林さんとは付き合うことになりました』
返信はさすがにないだろうと思って、パソコンの電源を切ろうとしたら、新着メールのを知らせるランプが着いた。
『俺は美羽ちゃんが幸せならそれでいい。蒼空に泣かされたらお兄さんが怒ってあげる。じゃ、おやすみ』
そんな優しさに包まれてメールに折戸さんの心の深さを感じずにはいられなかった。
もしも、小林さんが何も言ってくれなかったら始まらなかった恋なのに、なんで折戸さんに予測が出来たのだろうか?そんな疑問は残るけど、折戸さんのことだから、私の気持ちも小林さんの気持ちも分かっていての行動と言動。そして、このメールなのだろう。
本当なら小林さんと付き合いだしたことを私の方から折戸さんに言わないといけないと思っていた。折戸さんが私のことを真剣に思ってくれていたのも分かっていた。だから、その思いには真剣に応えるべきだと思っていた。
でも、どうやって伝えたらいいのかとも思っていて…。
でも、何も言わなくても折戸さんにはわかっていたのだと思う。私が小林さんと付き合いだしたことも、私がメールで付き合い出したことを言いにくいと思っていることも。
『今日はご馳走様でした。楽しかったです。小林さんとは付き合うことになりました』
返信はさすがにないだろうと思って、パソコンの電源を切ろうとしたら、新着メールのを知らせるランプが着いた。
『俺は美羽ちゃんが幸せならそれでいい。蒼空に泣かされたらお兄さんが怒ってあげる。じゃ、おやすみ』
そんな優しさに包まれてメールに折戸さんの心の深さを感じずにはいられなかった。