あなたと恋の始め方①
悩む私に小林さんがクスクス笑う。確かに傍から見てると面白いくらいに私は悩んでいたのだろう。でも、メニューの写真のイチゴもチョコレートも私を誘うように美味しそう。
「そんなに可笑しいですか?」
「うん。仕事の時の美羽ちゃんって男顔負けの決断力なのに、ケーキで悩むとか知らなかったから」
「悩みます。だって、イチゴのショートケーキのもチョコレートケーキもどちらも美味しそうで」
仕事は確かに小林さんの言うとおり、ケーキを選ぶほど悩んだりしない。研究をしていると積み重ねた結果がおのずと出てくるから、それをこれからどうするかとかは私の判断になる。でも、それに悩んだことはない。でも、ケーキを即断することは出来なかった。だから、こんなにも悩む。
「なら二つとも頼んで、美羽ちゃんが嫌じゃなかったら半分こしようか?俺もどちらも食べたい」
半分こってことはシェアするということだから、ちょっとだけキュンとした。友達だったら、そんなことはしないと思うけど、彼である小林さんとはそういうアリなのだろうか。
「いいんですか?」
「ああ。美羽ちゃんが嫌じゃなかったら」
どっちも食べれるのに、嫌なわけない。でも、少しだけ緊張もする。
「嬉しいです」
「じゃあ、そうしようか。飲み物は?」
「紅茶でお願いします」
小林さんは手を挙げて呼ぶと、ケーキを二つと紅茶。そして、コーヒーを頼んだのだった。
「そんなに可笑しいですか?」
「うん。仕事の時の美羽ちゃんって男顔負けの決断力なのに、ケーキで悩むとか知らなかったから」
「悩みます。だって、イチゴのショートケーキのもチョコレートケーキもどちらも美味しそうで」
仕事は確かに小林さんの言うとおり、ケーキを選ぶほど悩んだりしない。研究をしていると積み重ねた結果がおのずと出てくるから、それをこれからどうするかとかは私の判断になる。でも、それに悩んだことはない。でも、ケーキを即断することは出来なかった。だから、こんなにも悩む。
「なら二つとも頼んで、美羽ちゃんが嫌じゃなかったら半分こしようか?俺もどちらも食べたい」
半分こってことはシェアするということだから、ちょっとだけキュンとした。友達だったら、そんなことはしないと思うけど、彼である小林さんとはそういうアリなのだろうか。
「いいんですか?」
「ああ。美羽ちゃんが嫌じゃなかったら」
どっちも食べれるのに、嫌なわけない。でも、少しだけ緊張もする。
「嬉しいです」
「じゃあ、そうしようか。飲み物は?」
「紅茶でお願いします」
小林さんは手を挙げて呼ぶと、ケーキを二つと紅茶。そして、コーヒーを頼んだのだった。