あなたと恋の始め方①
「それはダメ。だって俺って美羽ちゃんの彼氏でしょ。大事な彼を放置とかダメ」
大事な彼って自分でいう小林さんがとっても可愛いと思ってしまった。ふざけて見せる拗ねたような表情がとっても魅力的で新しい小林さんの一面を見ながらドキドキしていた。小林さんと一緒にいるとドキドキしながらも笑っている私がいる。
ふと、ホテルの部屋にある鏡に映っている私は笑っていた。自分の顔なのに、その顔があまりにも幸せそうで驚いた。私はこんな顔をして小林さんの傍に居るのだろうと思うと、自分という存在を客観視していた。
「大丈夫です。私が一緒に居たいです。本当に倒れたら大変なので行きましょう。でも、もしも倒れたら頑張って引き摺ります」
私の言葉に小林さんは一瞬だけ、言葉を考えたのかもしれない。ほんの微かな時間の間があった。
「…。それならよかった」
ホテルの部屋を出て、エレベーターに乗りレストランの集まる階に行く。やはり、ちょうど遊園地の閉園直後なだけあってたくさんの人が集まっている。こんな夜なのに、自分が思っていた以上の人の多さに驚いた。
それもほとんどが恋人同士という感じで家族連れは少ないように見える。レストランの前に並ぶ列でちょうど私と小林さんの前にいたのは見ているだけで真っ赤になりそうなくらいの熱々で人がたくさんいるのにピッタリとくっついている。
そんな二人を見ながら、人前でのあの距離は私には無理だと思った。
大事な彼って自分でいう小林さんがとっても可愛いと思ってしまった。ふざけて見せる拗ねたような表情がとっても魅力的で新しい小林さんの一面を見ながらドキドキしていた。小林さんと一緒にいるとドキドキしながらも笑っている私がいる。
ふと、ホテルの部屋にある鏡に映っている私は笑っていた。自分の顔なのに、その顔があまりにも幸せそうで驚いた。私はこんな顔をして小林さんの傍に居るのだろうと思うと、自分という存在を客観視していた。
「大丈夫です。私が一緒に居たいです。本当に倒れたら大変なので行きましょう。でも、もしも倒れたら頑張って引き摺ります」
私の言葉に小林さんは一瞬だけ、言葉を考えたのかもしれない。ほんの微かな時間の間があった。
「…。それならよかった」
ホテルの部屋を出て、エレベーターに乗りレストランの集まる階に行く。やはり、ちょうど遊園地の閉園直後なだけあってたくさんの人が集まっている。こんな夜なのに、自分が思っていた以上の人の多さに驚いた。
それもほとんどが恋人同士という感じで家族連れは少ないように見える。レストランの前に並ぶ列でちょうど私と小林さんの前にいたのは見ているだけで真っ赤になりそうなくらいの熱々で人がたくさんいるのにピッタリとくっついている。
そんな二人を見ながら、人前でのあの距離は私には無理だと思った。