あなたと恋の始め方①
「仕事のことだよ。今度本社営業一課で大きなプロジェクトがあるから、俺も参加しないかって?静岡支社の俺にどうしろって言うんだっていいたいけど、高見主任に断る自信はないなぁ。これからの東京出張が多くなるだろうし、美羽ちゃんに会う時間が減るのか。うーん」
本来なら、本社営業一課だけで行うはずのプロジェクトなのに、静岡支社の小林さんが参加するというのは小林さんがあの時と変わらず、いや、それ以上に優秀な営業に育っているということに他ならない。
「大変そう。そんな話聞いたことないです」
「俺もそんな話聞いたことない。相手は高見主任だからなぁ。もし参加するなら高見主任の部屋に泊まろうかな。高見主任の部屋に泊まると結構美味しいものを食べさせて貰えるんだ」
「食費が浮きますね」
「確かに。さ、仕事の話はここまでにして、部屋に帰ろうか」
ホテルの部屋に帰る…。その意味を考えた私はそっと視線を自分の足元に向けた。恥ずかしさの余りに小林さんの顔が見ることが出来ない。小林さんの持っているコンビニのビニール袋には自己主張の強すぎる箱も入っている。それを今日使うことになる?
「そんな顔しなくても大丈夫だよ。別に今日とか思ってないから」
「え?」
「美羽ちゃんを好きだから抱きたいと思うけど、それ以上に大事にしたいとも思っているんだ。だから、美羽ちゃんは何も心配しなくていいよ。アレを買ったのは美羽ちゃんに対する意思表示。近いうちに抱くから。その時は逃がさないよってこと。俺、優しくないから」
本来なら、本社営業一課だけで行うはずのプロジェクトなのに、静岡支社の小林さんが参加するというのは小林さんがあの時と変わらず、いや、それ以上に優秀な営業に育っているということに他ならない。
「大変そう。そんな話聞いたことないです」
「俺もそんな話聞いたことない。相手は高見主任だからなぁ。もし参加するなら高見主任の部屋に泊まろうかな。高見主任の部屋に泊まると結構美味しいものを食べさせて貰えるんだ」
「食費が浮きますね」
「確かに。さ、仕事の話はここまでにして、部屋に帰ろうか」
ホテルの部屋に帰る…。その意味を考えた私はそっと視線を自分の足元に向けた。恥ずかしさの余りに小林さんの顔が見ることが出来ない。小林さんの持っているコンビニのビニール袋には自己主張の強すぎる箱も入っている。それを今日使うことになる?
「そんな顔しなくても大丈夫だよ。別に今日とか思ってないから」
「え?」
「美羽ちゃんを好きだから抱きたいと思うけど、それ以上に大事にしたいとも思っているんだ。だから、美羽ちゃんは何も心配しなくていいよ。アレを買ったのは美羽ちゃんに対する意思表示。近いうちに抱くから。その時は逃がさないよってこと。俺、優しくないから」