あなたと恋の始め方①
駅から私のマンションまでの距離は近い。歩いて行くうちにマンションが見えてきて、小林さんとの別れの時間が迫っていた。いつもは早く帰って自分のベッドにダイブしたいと思っているのに今はここから自分のマンションまでの距離が延びればと思う。
「着いたね。美羽ちゃんも疲れただろうから、ゆっくりと休んで」
「はい」
まだ一緒に居たいけど、これ以上小林さんと一緒にいることは出来ないと思った。『もう少し一緒に居たい』なんて私には言えなかった。そんなことを考えていると私のマンションの下まで来ていて、小林さんとの楽しい時間が終わりを告げたのを感じた。
「じゃあ。美羽ちゃん。またね」
頭の中で色々と考えすぎているからか、私の頭の動きはすこぶる悪い。思っていることが言葉には出ない。
「は、はい。また」
私にニッコリと微笑みを残して小林さんは帰って行った。別れ際が余りにもあっさりしていて、寂しいと思う。そんなことを思いながら自分のマンションに入ってエレベーターに乗ると、ブルっと私の携帯が震えた。
『さっきはさっさと帰ってゴメン。あれ以上、美羽ちゃんと一緒に居たら朝まで一緒に居たくなる。また、会えるのを楽しみにしてる』
昨日から今日。
小林さんと一緒にいる時間が長すぎただけあって、私は一人でいると寂しさを感じるようになっていた。小林さんのメールから感じる小林さんの思いと私の思いは似ていて…私と同じようにもっと一緒に居たいと思ってくれただけで嬉しかった。
私は自分の右手に嵌めてあるアクアマリンの指輪をキュッと握る。この指輪の感触が少しだけ私の気持ちを慰めてくれた。
「やっぱりもう少し一緒に居たいと言えばよかった」
心の呟きだった。
「着いたね。美羽ちゃんも疲れただろうから、ゆっくりと休んで」
「はい」
まだ一緒に居たいけど、これ以上小林さんと一緒にいることは出来ないと思った。『もう少し一緒に居たい』なんて私には言えなかった。そんなことを考えていると私のマンションの下まで来ていて、小林さんとの楽しい時間が終わりを告げたのを感じた。
「じゃあ。美羽ちゃん。またね」
頭の中で色々と考えすぎているからか、私の頭の動きはすこぶる悪い。思っていることが言葉には出ない。
「は、はい。また」
私にニッコリと微笑みを残して小林さんは帰って行った。別れ際が余りにもあっさりしていて、寂しいと思う。そんなことを思いながら自分のマンションに入ってエレベーターに乗ると、ブルっと私の携帯が震えた。
『さっきはさっさと帰ってゴメン。あれ以上、美羽ちゃんと一緒に居たら朝まで一緒に居たくなる。また、会えるのを楽しみにしてる』
昨日から今日。
小林さんと一緒にいる時間が長すぎただけあって、私は一人でいると寂しさを感じるようになっていた。小林さんのメールから感じる小林さんの思いと私の思いは似ていて…私と同じようにもっと一緒に居たいと思ってくれただけで嬉しかった。
私は自分の右手に嵌めてあるアクアマリンの指輪をキュッと握る。この指輪の感触が少しだけ私の気持ちを慰めてくれた。
「やっぱりもう少し一緒に居たいと言えばよかった」
心の呟きだった。