あなたと恋の始め方①
「はい。焼きました。のどかさんは可愛いし、蒼空さんがとっても優しいから焼きました。高校の時の蒼空さんを知っているのも羨ましいし、私も知りたいと思うくらいです」
それは本当のことだった。
私がそういうと、小林さんは嬉しそうにクスクス笑いだした。そして、私の手をもう一度キュッと握ったのだった。
「嬉しいよ。だって、いつも俺がヤキモチを焼くばかりだから、美羽ちゃんが妬いてくれるなんて嬉しい。だって、のどかは高校の時のことだよ。それに比べて俺は現在進行形でヤキモチ焼いている」
「ヤキモチ焼いているんですか?」
「勿論。美羽ちゃんの心をグラグラと揺らす折戸さんにも、毎日一緒に研究をしている中垣主任研究員にも焼いている。それに、何よりも美羽ちゃんの関心を一身に受ける『研究職』にも焼いている」
折戸さんはともかく、中垣先輩にそれに研究にまでヤキモチを焼いているなんて思いもしなかった。私がヤキモチを焼くのを同じように小林さんも思ってくれたのは嬉しい。それは『好き』だと思うからだから。
「一緒ですね」
「そうだよ。だから、心配しないでいいよ。さ、これからどうする?」
「映画を見ます。で、小林さんの横で号泣します」
「ハンカチでもシャツでもどちらでも好きな方をどうぞ」
そう言って笑った小林さんのことを私はまた好きになった。
それは本当のことだった。
私がそういうと、小林さんは嬉しそうにクスクス笑いだした。そして、私の手をもう一度キュッと握ったのだった。
「嬉しいよ。だって、いつも俺がヤキモチを焼くばかりだから、美羽ちゃんが妬いてくれるなんて嬉しい。だって、のどかは高校の時のことだよ。それに比べて俺は現在進行形でヤキモチ焼いている」
「ヤキモチ焼いているんですか?」
「勿論。美羽ちゃんの心をグラグラと揺らす折戸さんにも、毎日一緒に研究をしている中垣主任研究員にも焼いている。それに、何よりも美羽ちゃんの関心を一身に受ける『研究職』にも焼いている」
折戸さんはともかく、中垣先輩にそれに研究にまでヤキモチを焼いているなんて思いもしなかった。私がヤキモチを焼くのを同じように小林さんも思ってくれたのは嬉しい。それは『好き』だと思うからだから。
「一緒ですね」
「そうだよ。だから、心配しないでいいよ。さ、これからどうする?」
「映画を見ます。で、小林さんの横で号泣します」
「ハンカチでもシャツでもどちらでも好きな方をどうぞ」
そう言って笑った小林さんのことを私はまた好きになった。