あなたと恋の始め方①
私はどうしたらいいのだろう。
折戸さんの事は嫌いじゃない。どちらかというと好き。でも、それが『男の人』として好きと言うわけではないのが私には分かっている。私が好きなのは小林さん。小林さんは折戸さんの言葉を聞きながら何を思ったのだろうか?私が折戸さんのプロポーズを受けるとでも思ったのだろうか?
私は小林さんの気持ちが分からない。
小林さんが私の部屋に戻ってきたのは、部屋を出て行ってから、30分くらいしてからだった。駅までそんなに掛からないのに、30分も何をしていたのだろうか。もしかしたら駅の近くで折戸さんと話していたのかもしれないけど、普段なら気にならないことが気になってしまう。
「美羽ちゃん。ただいま」
そう言って帰ってきた小林さんはいつもの小林さんでその表情はいつもと何も変わらない。いつも通りの優しくて、私の好きな微笑みを浮かべている。
「おかえりなさい。折戸さんはきちんと電車に乗れました?」
「うん。ちょうどいい時間の電車があったからよかった。折戸さんが美羽ちゃんに今度の水曜日に研究所に行くからその時にまたって」
「ありがとうございます」
小林さんの手にはケーキの箱と小さなビニール袋が持たれていた。そして、その両方を私の方に差し出す。
お土産???
折戸さんの事は嫌いじゃない。どちらかというと好き。でも、それが『男の人』として好きと言うわけではないのが私には分かっている。私が好きなのは小林さん。小林さんは折戸さんの言葉を聞きながら何を思ったのだろうか?私が折戸さんのプロポーズを受けるとでも思ったのだろうか?
私は小林さんの気持ちが分からない。
小林さんが私の部屋に戻ってきたのは、部屋を出て行ってから、30分くらいしてからだった。駅までそんなに掛からないのに、30分も何をしていたのだろうか。もしかしたら駅の近くで折戸さんと話していたのかもしれないけど、普段なら気にならないことが気になってしまう。
「美羽ちゃん。ただいま」
そう言って帰ってきた小林さんはいつもの小林さんでその表情はいつもと何も変わらない。いつも通りの優しくて、私の好きな微笑みを浮かべている。
「おかえりなさい。折戸さんはきちんと電車に乗れました?」
「うん。ちょうどいい時間の電車があったからよかった。折戸さんが美羽ちゃんに今度の水曜日に研究所に行くからその時にまたって」
「ありがとうございます」
小林さんの手にはケーキの箱と小さなビニール袋が持たれていた。そして、その両方を私の方に差し出す。
お土産???