I'm crazy about you.
6:七海
***
『七海…会いたい…』
気まずい沈黙の中で、京輔の声が、言葉が、驚くほど素直に私の心に響いた。
『七海が怒ってるならちゃんと謝る。許してくれるまで何度でも謝るから…』
「…京輔?」
さっきまでの怒りも、イライラも全く感じない京輔の声。
いつもの、大好きな声。
『来るまで待ってっから…ずっと、待ってる』
「あ、あの…」
『ん?』
「京輔は…私に……会いたいって…思ってくれるの?」
声が、震えた。