I'm crazy about you.


七海とは高校時代から付き合ってるから、ちょっとくらい会えなくても、ちょっとくらい連絡しなくても、別に俺たちの仲は平気だって、なんでか俺は、漠然と信じてた。






相変わらずの忙しい毎日。
新人の俺はとにかく覚えなきゃならない事が山積みで、仕事以外の事に構っている余裕はなかった。


だから、俺より先に起きる七海がくれるおはよう、のメールも、一日が終わる頃にくるたわいもない話とおやすみ、のメールがない事にも、余り深く考える事をしなかった。



だがいくら俺でも、そんな状態が四日も続いた金曜日にもなれば、さすがにあれ?って思い始める。


毎週金曜の朝は、週末は会えそうかな?会えたらいいな、っていうメール。
会えない事が多いから、だんだんそれが負担に思えてきてたはずなのに、それがなくなるだけでなんか落ち着かないような、変な気分。
電車の中でひたすら携帯を睨んでたけど、やっぱり七海からのメールは来なかった。



なんか……七海の無言の抵抗みたいでバツが悪い。



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