I'm crazy about you.
7:七海
***
「どこ行くの?」
車に乗ってすぐに繋がれた手は、運転中も離れない。
久しぶりの京輔の大きな手に、私の心臓は悲鳴を上げる。
早く目的地に着かないと、おかしくなってしまいそう。
「昼間っから車で、って訳にもいかねぇだろ?」
そんな物騒な事まで言い出して。
「とりあえず家まで我慢」
そう言った京輔の手に、力が篭もった。