I'm crazy about you.
「電話?メール?」
携帯を手にしたままの七海の腕を引いて、壁に背中を預けた状態のベッドの上でその身体を背後から抱き込む。
小さな身体の、甘い香りのする首筋に鼻先を押し付けながら、七海が携帯を確認するのを待った。
「メール……お母さん」
ちゅうっと首筋に吸い付いていた動きが、ほんの僅かに停止をして、またすぐに動き始める。
くすぐったそうに身を捩った七海の、首筋に赤い華が咲いて、俺はそれを満足げに見つめた。
「なんだって?」
「夕飯食べるの?って」
「…へぇ。で?どうすんの、お前」
会話をしながらも俺の手は、Tシャツの裾から露わになっている太腿からお腹へと動いていて。