I'm crazy about you.
「ちょ、京輔止めて…」
「んームリ?」
「…やっ……もぅ………んっ…」
七海の顔を強引に自分の方へと向けて、背後から引き寄せるように、覆い被さるような状態で唇を重ねた。
無理矢理舌を捩じ込んで、散々好き勝手に口内を貪る。
解放した時には七海の瞳には涙が溜っていて、余程苦しかったのか、喘ぐみたいな呼吸を何度も繰り返した。
その隙に七海の携帯を奪って、七海ママにメールの返信。
チラッと時間を確認して、『お家でご飯食べるよ。20時頃京輔と一緒に帰ります。』と送信。
約束は今から二時間後。後一時間はゆっくり七海を堪能できる、と踏んで。
携帯の電源を落として、邪魔者は一時退散させて。
「七海…」
出会ってから何度呼んだかもしれないその名に想いを込めて、繋いだ指先にそっと唇を寄せた。