I'm crazy about you.
「…京輔?」
「七海時間」
「え?」
「飯食いに行くっておばさんにメールの返信しちまったから」
「えぇ?いつの間に?」
「いや、さっき…七海の携帯から送ったんだけど……マジでヤバイって…一時間のつもりが…七海、起きろって…」
先に起き上がった京輔が、私の身体に腕を回して起こしてくれた。
「七海?どっか、イテェ?」
「ん……大丈夫、だよ…」
起き上がった瞬間に身体の奥に鈍痛。
顔を歪めた私を心配そうに覗き込む京輔に、誤魔化すように笑みを向けた。
なんかまだ、ナカに京輔がいるみたいな感覚だとか思ったら、瞬時にカッと全身が熱くなった。
「大丈夫かよ?真っ赤」
向かい合った状態で座るベッドの上で、京輔の大きな手のひらが私の頬を包んで見つめ合う。