I'm crazy about you.


身体はもう悲鳴を上げていて、それは自分でもよく分かっているのだけど。
こうして抱き締められているだけじゃ足りなくて、私も京輔を抱き締めたいし、もっともっと近くにいたかった。


自分を抱き締めている京輔の腕を、きゅっと力を篭めて縋り付く。



「…七海…ダメ。ほんとヤベェから…」

肩を掴んで身体を離されて、二人の間に室内の生温くなった空気が纏わり付いた。



「ほら、シャワー浴びるぞ」
「…京輔…」

手を引かれてベッドを降りて、そのまま風呂場へと連れて行かれる。
恥ずかしかったけど身体を洗ってくれる京輔にそのまま身を任せて、私はただ、ジッと京輔の様子を伺った。



いつもなら触れているうちに止まらなくなる京輔が、今日に限っては流されてくれなくて。
我慢できないのは私の方で、もどかしくてもどかしくてたまらなくなった。



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