I'm crazy about you.
「私も…京輔と結婚したい。でも、もし京輔があんまり会えない事気にして同棲しようって言ってくれるなら…私はもう平気だよ?ちゃんと待てるから心配しないで」
両親の前でこんな事を言うのは恥ずかしいだろうけど、それでもちゃんと、俺を見て答えをくれる七海に自然と笑顔になる。
「それに、ね……ごめんね、京輔…」
「ん?」
「あの……」
「七海?…思ってる事言っていいよ………何?」
「うん……あの、ね……私、結婚するまではここにいたいんだ……お父さんと、お母さんの傍にいたいの」
俺が怒るんじゃないかと思ってるのか、七海は不安そうに俺を見上げてるけど、予想通りの七海の言葉に、俺は七海の髪をクシャッと撫でた。
「怒んねぇから心配すんな…」
「うん。ごめんね」
「謝る必要ねぇって………ちゃんと…七海の事大事にできる自信ついたら…またちゃんと挨拶に来ますんで」
前に座るご両親に向き直って、俺は頭を下げた。
頭上でゴホンッと咳払いが聞こえて、恐る恐る顔を上げるとおじさんが神妙な顔をしていて。