白と黒、そして白濁

ど、ど、どうしよう!!!!!!
怒らせてしまった……
波飛、涙目だった。
私、なんてことしたんだろう…
せっかく一緒に王宮行ってくれるって、
相棒になってくれるって言ってくれたのに………

じわっと目に涙が溜まった。

「あ!危ない!!!!」

「え?」

後ろを振り向くと、巨大すぎる馬が私に向かって突進していた。

ぶつかる!

っと思ったが、馬は私の上を大きくジャンプした。その後しばらく周りを走ると、おとなしく動きを止めた。

「わぁ…大きい!すごいわ!ぶつかるかと思った!」

私は馬の頭を撫でた。

「おお、グランソワンが人に慣れてる!」

話しかけてきたのは筋肉ムキムキの笑顔が輝いてる、お兄ちゃんって感じの人。
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