小さな狼
入学式が終わって初めてのホームルーム、担任の先生の話で今日一日が終わった

私が帰り支度をしてると夕凪君が顔をだした

『桜木さ~ん、帰りましょ』

『うん、すぐ行くね』

適当に鞄を持ってクラスを出る

周りは新しい出会いの記念にとか言いながら色々誘われていた

私達は靴に履き替えスーパーに向かう事にした

『今日は何が良いかな?』

『桜木さんが作ってくれるなら何でもいいですよ』

ニコっと笑って答えてくれた

ホントにこの子は…

『何ですか?』

『ななな、何でもないよ』

この可愛い笑顔にどれだけ癒されただろ…

『桜木さん?』

『へっ…?あっ、ゴメンゴメン考え事』

『朝から様子が変ですよ?』

『大丈夫だよ、晩ご飯考えてただけだから』

笑いながら答えて夕凪君の頭を撫でた

何で撫でたかは自分でもわからないけど、無性に撫でたくなった

『わわ、どうしたんですか?』

ちょっと慌てながら髪を直す夕凪君

可愛いらしい

『何でもないよ。さっ、スーパー行ってご飯買いに行こ』

『はい』

ニコって笑いながら隣を歩く夕凪君

このままずっとこんな日が続けば良いなって思った


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