あたしと彼女と彼の事情

あたし達5人は歩いて向かっていた。

すると優くんが


『礼!おつかれっす!』


見ると礼がいた。



『うっす!仲良く下校?』



『ちょっと今から勉強会。笑』



悪いことはしていないんだけど

なぜか見られたくない

そんな気持ちだった。



『神尾くん達もくる?』



おこがそう声をかけてくれた。



『いや、人数…

これで勉強とか無理っしょ!笑』



あたしは礼を直視できなかった。



『そっかー、駅前の○○にいるから

気が向いたらおいでね!』



”来てくれるといいなー”



そう思って、礼をみる。



『バーーーーカ』



声には出さなかったけど

礼の口は絶対にそう言っていた。




「れ…礼も行こうよ!」




普段ならこんな事絶対に言わない。

っていうか、言えない。

ただ、この状況をみて誤解されたくなかった。



『わりぃ、いいや』



”言わなきゃよかった…”
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