あたしと彼女と彼の事情
「今日はありがとうねー!
本当に助かった!
明日は数学お願いしようかな♡」
***夜の女子会中***
『かお、グルチャの件だけど
全然無理しなくていいからね!』
「無理はしてないよ!」
『先に神尾くんの聞きたいよね!』
「うん!笑」
おこには全てバレている。
礼が好きだと自分から言った事はない。
非常に分かりやすいらしく
いつの間にか暗黙の了解になっている。
『今日タイミング最悪だったね!笑
フォローしたつもりだったんだけど…』
「でもおこナイス!って思ったよ!笑」
『勘違いされてないといいけど…』
放課後バッタリ会ってしまった時の事だ。
「でも、もしあの状況で
今日の礼が自分だったら
今頃泣いて泣いて寝込んでるかも。笑」
あたしはヤキモチ妬きだ。
礼が他の女の子と話してるのを
見るだけでも心が折れまくる。
『おこも絶対嫌だわ!笑』
「でしょ!はははっ」
『テスト終わったら修学旅行くるね!』
「ほんとだねー!!楽しみ!!」
敵を乗り切れば
楽しみが待っている。