あたしと彼女と彼の事情

「痛っっっ!」


通学路で後ろから何か飛んできた。



『お前頭でけーからどっから投げても当たるわ』



こんな小学生でもするかしないかみたいな

そんなイタズラにケラケラ笑う

これがあたしの好きな人。



神尾 礼(かみお れい)だ。



『石とか投げて危ないでしょ!』


おこはそう言ってくれるけど

あたしは内心嬉しかったりするんだ。


「そうだよ!危ないでしょ!」


って言うんだけどね。
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