♀乙女座と吸血奇術師♂②
~ヴァルゴトマジカルヴァンパイア②~
物凄い無表情な顔で、そう答えたヴァンパイア礼士。
余りにあっさりと、ヴァンパイア礼士からそう受け答えされた春子は戸惑った。
そしてヴァンパイア礼士は、その無表情な顔を崩す事無く、淡々と語り出した。
「勿論、答えの解っている俺様が出て行けば、このトリックを解明する事など、出来て当然。
ただ、今回の事件は、感情と言う物が大きな要素を占めているので、全てを理論的に解決しようとしても、恐らく上手く行かないんだ。
今回の事件は、理論的に動ける奴より、感情的に動ける奴の方が、きっと上手くいく!
だから乙女座、お前の力が必要…」
「…それって、馬鹿の方が都合が良いって話?
失礼しちゃう!」
春子は、ムッとして、ほおをふくらましてヴァンパイア礼士をにらみつけた。
それを受けて、ヴァンパイア礼士は、苦笑しながら、一つ、春子にある事を提案した。
「…まあ、お前がこの事件に乗り気でないのは、仕方がない部分がある。
遠山恵美子の件はともかく、そもそも、感情移入出来てないもんな、安華江に対して。
…見ろ、あそこにいるのが、安華江だ。」
余りにあっさりと、ヴァンパイア礼士からそう受け答えされた春子は戸惑った。
そしてヴァンパイア礼士は、その無表情な顔を崩す事無く、淡々と語り出した。
「勿論、答えの解っている俺様が出て行けば、このトリックを解明する事など、出来て当然。
ただ、今回の事件は、感情と言う物が大きな要素を占めているので、全てを理論的に解決しようとしても、恐らく上手く行かないんだ。
今回の事件は、理論的に動ける奴より、感情的に動ける奴の方が、きっと上手くいく!
だから乙女座、お前の力が必要…」
「…それって、馬鹿の方が都合が良いって話?
失礼しちゃう!」
春子は、ムッとして、ほおをふくらましてヴァンパイア礼士をにらみつけた。
それを受けて、ヴァンパイア礼士は、苦笑しながら、一つ、春子にある事を提案した。
「…まあ、お前がこの事件に乗り気でないのは、仕方がない部分がある。
遠山恵美子の件はともかく、そもそも、感情移入出来てないもんな、安華江に対して。
…見ろ、あそこにいるのが、安華江だ。」