♀乙女座と吸血奇術師♂②
~ヴァルゴトマジカルヴァンパイア②~
「…そ、そうだよ。
乾いたあんこがこびり付いている方の空きカップは、俺が仕返しのいたずら用にゴミ箱からこっそり回収していた、昨日姉貴が食べたあんみつの空きカップだよ!」
それを聞いて、春子は激怒した。
「な、なんて奴なの?
小学生の発想とも思えない程、悪質!
嘘ついてまで、私に仕返ししようとしていたなんて…
…ん?う、嘘をついていた、ですって?」
春子はその瞬間、頭の中に背筋がゾッとするぐらいの、恐ろしい閃きが起こった。
-な、何かしら、この感じ。も、もしかしてこれが!?-
急いで自分の部屋に戻った春子は、今一度、ヴァンパイア礼士からの挑戦状を見返していた。
そしてある事に気付き、携帯電話を手に取った。
「…あっ、礼士先輩?春子です。夜遅くにすみません。(流石に自宅じゃあ、ヴァンパイア礼士はお休み中のようね。)
ヴァンパイアの奴が挑戦状を書く為に使用したパソコン、今手元にありますか?」
「えっ?あ、ああ、僕の勉強机の上に今あるけれど、それが何か?
…え、挑戦状の内容を教えて欲しいって?
でも、プリントアウトされた物が、君の手元にあるから、パソコンの中に納められている内容を確認するまでも無く、全く同じ事が書いてあるじゃないか?」
乾いたあんこがこびり付いている方の空きカップは、俺が仕返しのいたずら用にゴミ箱からこっそり回収していた、昨日姉貴が食べたあんみつの空きカップだよ!」
それを聞いて、春子は激怒した。
「な、なんて奴なの?
小学生の発想とも思えない程、悪質!
嘘ついてまで、私に仕返ししようとしていたなんて…
…ん?う、嘘をついていた、ですって?」
春子はその瞬間、頭の中に背筋がゾッとするぐらいの、恐ろしい閃きが起こった。
-な、何かしら、この感じ。も、もしかしてこれが!?-
急いで自分の部屋に戻った春子は、今一度、ヴァンパイア礼士からの挑戦状を見返していた。
そしてある事に気付き、携帯電話を手に取った。
「…あっ、礼士先輩?春子です。夜遅くにすみません。(流石に自宅じゃあ、ヴァンパイア礼士はお休み中のようね。)
ヴァンパイアの奴が挑戦状を書く為に使用したパソコン、今手元にありますか?」
「えっ?あ、ああ、僕の勉強机の上に今あるけれど、それが何か?
…え、挑戦状の内容を教えて欲しいって?
でも、プリントアウトされた物が、君の手元にあるから、パソコンの中に納められている内容を確認するまでも無く、全く同じ事が書いてあるじゃないか?」