♀乙女座と吸血奇術師♂②
~ヴァルゴトマジカルヴァンパイア②~
「いっ、いつの間に目覚めてたのよアンタ!
…また、悪巧みのタネが見つかったから出てきた訳!?」
きっ、と、険しい表情でヴァンパイア礼士をにらみつけた春子。
その視線を軽く受け流しつつ、頭をポリポリかきながら、ヴァンパイア礼士は春子に言った。
「ん…、いや、実は今回は少し違ってだな、ちょっとお前に頼みたい事があって現れたんだが。」
「頼み?」
「ああ。ある一人の女の復讐計画を阻止してもらいたい。
内容は、その女が今年のクリスマス・イヴの日に引き裂こうとしている、一組のカップルの愛を守ると言うものだ。
もし、この依頼を受けてくれるなら、今回お前が頭を悩ましている、『カード消滅トリック』を教えてやっても良いぜ。
…どうだ、受けてくれるか?」
それを聞いた春子は、不思議そうな表情を浮かべながら、ヴァンパイア礼士に言った。
「…人助けの依頼!?アンタが!!?」
髪をくしゃくしゃかき回しながら、そう言われた事に対して少し不満げな顔つきでヴァンパイア礼士は答えた。
「お、俺様は悪だぞ?
何で人助けなんかしないといけない!
これには、少し訳があってだな…」
そう言って、ヴァンパイア礼士は再び語り出した。
「あれはそう、まだ俺様が一年生の時の、大晦日の日の事。
つまり、まだお前がこの学校に入学する前の、一年前の話だ…
…また、悪巧みのタネが見つかったから出てきた訳!?」
きっ、と、険しい表情でヴァンパイア礼士をにらみつけた春子。
その視線を軽く受け流しつつ、頭をポリポリかきながら、ヴァンパイア礼士は春子に言った。
「ん…、いや、実は今回は少し違ってだな、ちょっとお前に頼みたい事があって現れたんだが。」
「頼み?」
「ああ。ある一人の女の復讐計画を阻止してもらいたい。
内容は、その女が今年のクリスマス・イヴの日に引き裂こうとしている、一組のカップルの愛を守ると言うものだ。
もし、この依頼を受けてくれるなら、今回お前が頭を悩ましている、『カード消滅トリック』を教えてやっても良いぜ。
…どうだ、受けてくれるか?」
それを聞いた春子は、不思議そうな表情を浮かべながら、ヴァンパイア礼士に言った。
「…人助けの依頼!?アンタが!!?」
髪をくしゃくしゃかき回しながら、そう言われた事に対して少し不満げな顔つきでヴァンパイア礼士は答えた。
「お、俺様は悪だぞ?
何で人助けなんかしないといけない!
これには、少し訳があってだな…」
そう言って、ヴァンパイア礼士は再び語り出した。
「あれはそう、まだ俺様が一年生の時の、大晦日の日の事。
つまり、まだお前がこの学校に入学する前の、一年前の話だ…