♀乙女座と吸血奇術師♂②
~ヴァルゴトマジカルヴァンパイア②~
それを受けて春子は、ムッとした表情を見せながら言った。
「ほ、本当に失礼ね~!
そ、そんなに疑うなら、ア、アンタで良いわよ!
さあ、心ゆくまで選びなさいよっ!」
怒った表情を見せながら、カードを突き出す春子。
そして中川猛は、ハートのAを選んだ。
「…ハートのAですね?分かりました。
では、このカードを消す為に、私の助手である安宮礼士が手に持つ、くじ引きの箱と同じ作りの、正六面体の、頂点にまるい穴の空いた、この小型の黒色のボックスを使います…」
そう言って、春子が礼士からそのボックスを受け取ろうとした所で、また中川猛の横やりが入った。
「…っととと!あの~突然ですが、その方の助手は、私にやらせてもらいませんでしょうか?
インチキはしないとは思いますが、アナタの身内ですから、安宮先輩は…」
「どっ、どこまで疑り深いのかしら、コイツ!
…好きにしたらっ!」
苛立たしい表情を浮かべながら、春子は礼士からひったくるようにしてそのボックスと、自分の手に握られたトランプのカードも中川猛に渡してしまった。
「ほ、本当に失礼ね~!
そ、そんなに疑うなら、ア、アンタで良いわよ!
さあ、心ゆくまで選びなさいよっ!」
怒った表情を見せながら、カードを突き出す春子。
そして中川猛は、ハートのAを選んだ。
「…ハートのAですね?分かりました。
では、このカードを消す為に、私の助手である安宮礼士が手に持つ、くじ引きの箱と同じ作りの、正六面体の、頂点にまるい穴の空いた、この小型の黒色のボックスを使います…」
そう言って、春子が礼士からそのボックスを受け取ろうとした所で、また中川猛の横やりが入った。
「…っととと!あの~突然ですが、その方の助手は、私にやらせてもらいませんでしょうか?
インチキはしないとは思いますが、アナタの身内ですから、安宮先輩は…」
「どっ、どこまで疑り深いのかしら、コイツ!
…好きにしたらっ!」
苛立たしい表情を浮かべながら、春子は礼士からひったくるようにしてそのボックスと、自分の手に握られたトランプのカードも中川猛に渡してしまった。