♀乙女座と吸血奇術師♂②
~ヴァルゴトマジカルヴァンパイア②~
「ふふん、分かりました。後悔なさいませんように。
では皆さん、良く見て下さい。
まずは、ハートのJからです。
…箱の中に、入れました。
引き続き、ハートのQ…」
春子にそう言われ、中川猛は観客として集まった生徒達に、一枚一枚、カードを見せつける様に確認させながら入れ、ボックスの中で四枚のカードをよくかき混ぜた。
「確かに、この中には今、四枚のカードが入れられました。
私自身がやったので、間違いないです。」
「…ありがとうございます。
はい、ではそのボックスを受け取ります。
さあ、皆さん!ここからが本番です。
今から、見事彼が指定したカード、ハートのAのみを、この箱の中から消して見せましょう!」
そう言って春子は、そのボックスをまるテーブルの上に置き、テーブルの端に置いていたリップスティック並みの小型のプラスチック容器を手に取り、観客に対して言った。
「…この中には、昨日私が運動場から少し拝借してきた砂が入ってます。
しかし、これはただの砂ではありません。
私が一晩かけて魔力を与え続けた、魔法の砂です!
今からこれを、このボックスの中に注ぎ込みます!」
では皆さん、良く見て下さい。
まずは、ハートのJからです。
…箱の中に、入れました。
引き続き、ハートのQ…」
春子にそう言われ、中川猛は観客として集まった生徒達に、一枚一枚、カードを見せつける様に確認させながら入れ、ボックスの中で四枚のカードをよくかき混ぜた。
「確かに、この中には今、四枚のカードが入れられました。
私自身がやったので、間違いないです。」
「…ありがとうございます。
はい、ではそのボックスを受け取ります。
さあ、皆さん!ここからが本番です。
今から、見事彼が指定したカード、ハートのAのみを、この箱の中から消して見せましょう!」
そう言って春子は、そのボックスをまるテーブルの上に置き、テーブルの端に置いていたリップスティック並みの小型のプラスチック容器を手に取り、観客に対して言った。
「…この中には、昨日私が運動場から少し拝借してきた砂が入ってます。
しかし、これはただの砂ではありません。
私が一晩かけて魔力を与え続けた、魔法の砂です!
今からこれを、このボックスの中に注ぎ込みます!」