♀乙女座と吸血奇術師♂② ~ヴァルゴトマジカルヴァンパイア②~
「…そりゃあ、この方程式に当てはめれば、秋野修二の、華江さんへの想いは最初から無かった。

愛している、と言うのは嘘でしたって事…




…えっ!?そ、そんな馬鹿な事が!!?

そんな気持ちで、一年もの間も彼女と付き合って…

最初から!!!?」

「…恐らく、秋野修二は、遠山恵美子の手先で、この女の復讐劇のとりをつとめる為に華江さんに近づかせた、最後の道具だったのよ!」




「…流石は乙女座、俺様の見初めた女だけはある。

ようやくたどり着いたな。」

「…ヴァンパイア礼士、現れたわね。

いつかアンタ言ってたわよね、久しぶりにあの女とレストランで出会った時、あの女が、このトリックについて誰かと会話をしていたと…

…それって、もしかして、秋野修二だったんじゃないの?」

「…そこまで解るとは、冴えに冴えまくってんなあ、乙女座。」

「ひどい!これじゃあ、彼女を守る方法なんて、トリックが解けた所でどうにもならないじゃない!

だって、最初から『別れる』って決めてるんだもの、秋野修二は!

卑怯よ!」

怒りを露わにする春子。

だが、そんな春子に対してヴァンパイア礼士はこう言った。
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