♀乙女座と吸血奇術師♂②
~ヴァルゴトマジカルヴァンパイア②~
-アイツが、悪い。-
-!?-
-あの女にたぶらかされなければ、今頃修一は、こんな所で眠ってなんか無いはず。
アンタだって、こうなっちゃった兄貴を見て悲しむ必要性がなかったし、私だって、クリスマス・イヴに恥かかされる事も無かったんだ。
私、あの女に、復讐したい。
願いをかなえてくれるなら…-
-…どうだった、私の唇の味は。
アンタ、私に惚れてたんでしょ?
協力してくれるなら、私、アンタの女になってあげてもいいよ…-
※※※※※※※※※
「クリスマスを迎えようかとしていた去年の十二月中旬、遠山恵美子に嫌気がさしていた修一が、たまたま学校の帰りに立ち寄った喫茶店で、初めて安華江と出会い、会話をする機会があったらしい。
ちなみに、安華江はその喫茶店、『フローラ』の一人娘なんだが、学校から帰った後に店の手伝いをしていた時、修一の着ていた制服から、自分と同じ学校だと知り、安華江の方から話しかけたそうだ。
その様子を、その喫茶店、『フローラ』の近くをたまたま通りかかった遠山恵美子が偶然目撃していた。
遠山恵美子はその時、二人がただならぬ雰囲気になりかけているのを直感的に感じたらしい。」
「…そしてそれが現実となり、クリスマス・イヴの日に、遠山恵美子は秋野修一から別れを切り出された。
安華江さんに修一さんをとられた遠山恵美子は、更に秋野修一が事故にあって、自分の玉の輿作戦が上手く行かなくなったから、今回の様な手の込んだ仕返しを?
…はあ。
世の中には本当に、信じられない人って、いるんだ…」
-!?-
-あの女にたぶらかされなければ、今頃修一は、こんな所で眠ってなんか無いはず。
アンタだって、こうなっちゃった兄貴を見て悲しむ必要性がなかったし、私だって、クリスマス・イヴに恥かかされる事も無かったんだ。
私、あの女に、復讐したい。
願いをかなえてくれるなら…-
-…どうだった、私の唇の味は。
アンタ、私に惚れてたんでしょ?
協力してくれるなら、私、アンタの女になってあげてもいいよ…-
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「クリスマスを迎えようかとしていた去年の十二月中旬、遠山恵美子に嫌気がさしていた修一が、たまたま学校の帰りに立ち寄った喫茶店で、初めて安華江と出会い、会話をする機会があったらしい。
ちなみに、安華江はその喫茶店、『フローラ』の一人娘なんだが、学校から帰った後に店の手伝いをしていた時、修一の着ていた制服から、自分と同じ学校だと知り、安華江の方から話しかけたそうだ。
その様子を、その喫茶店、『フローラ』の近くをたまたま通りかかった遠山恵美子が偶然目撃していた。
遠山恵美子はその時、二人がただならぬ雰囲気になりかけているのを直感的に感じたらしい。」
「…そしてそれが現実となり、クリスマス・イヴの日に、遠山恵美子は秋野修一から別れを切り出された。
安華江さんに修一さんをとられた遠山恵美子は、更に秋野修一が事故にあって、自分の玉の輿作戦が上手く行かなくなったから、今回の様な手の込んだ仕返しを?
…はあ。
世の中には本当に、信じられない人って、いるんだ…」