♀乙女座と吸血奇術師♂②
~ヴァルゴトマジカルヴァンパイア②~
時は、午後八時。空にはあまたの星が、すでに輝いていた。
そんな冬の星空の下、二人の男女が、何やら話をしている。
「…華江ちゃん。僕達が付き合い始めて、初めてのクリスマス・イヴ。
私に今日のイベントは任せてって言っていたけれど、何故、こんな人気の無い公園の中で会おうだなんて…」
「修二君、今日の今日まで、私の事、支えてくれてありがとう。
本当なら、一般的にはクリスマス・イヴのカップルの過ごし方とすれば、どこかへ出かけて、おしゃれなレストランへ行って、夜景見て…って流れになるのかな?
でも、私達の初のクリスマス・イヴは、どうしても今から言う形にしたかった。
…大好きな修二君へ、私から精一杯のお礼をしたかったから…」
-…今頃、乙女座の奴はどこの寒空の下、俺様達を必死に追いかけている事だろう。
まさかこの二人のクリスマス・イヴの過ごし方が、安華江の家、つまり喫茶店『フローラ』でホームパーティーをすると言う発想まではたどり着くまい。
…しかし、あの女も良くやるぜ。木の陰から二人の事の顛末をばっちり観察していやがる。
この事件と関わりが無ければ、一生出会いたくはない女だな。-
そんな冬の星空の下、二人の男女が、何やら話をしている。
「…華江ちゃん。僕達が付き合い始めて、初めてのクリスマス・イヴ。
私に今日のイベントは任せてって言っていたけれど、何故、こんな人気の無い公園の中で会おうだなんて…」
「修二君、今日の今日まで、私の事、支えてくれてありがとう。
本当なら、一般的にはクリスマス・イヴのカップルの過ごし方とすれば、どこかへ出かけて、おしゃれなレストランへ行って、夜景見て…って流れになるのかな?
でも、私達の初のクリスマス・イヴは、どうしても今から言う形にしたかった。
…大好きな修二君へ、私から精一杯のお礼をしたかったから…」
-…今頃、乙女座の奴はどこの寒空の下、俺様達を必死に追いかけている事だろう。
まさかこの二人のクリスマス・イヴの過ごし方が、安華江の家、つまり喫茶店『フローラ』でホームパーティーをすると言う発想まではたどり着くまい。
…しかし、あの女も良くやるぜ。木の陰から二人の事の顛末をばっちり観察していやがる。
この事件と関わりが無ければ、一生出会いたくはない女だな。-